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秋のお口のなか

秋の訪れと、お口に潜む「夏の疲れ」厳しい暑さが和らぎ、朝晩に秋の気配を感じる9月。過ごしやすい季節へと向かう一方で、私たちの身体には「夏の疲れ(夏バテ)」が蓄積されています。
実は、この季節の変わり目こそ、お口のトラブルが急増する時期であることをご存じでしょうか。
9月に口腔トラブルが増える3つの原因秋の入り口にむし歯の痛みや歯ぐきの腫れ、口臭の悪化を感じる背景には、夏から続く3つの外的・内的要因があります。免疫力の低下と「歯周病菌」の活性化夏の寝苦しさによる睡眠不足や、冷房による冷え、自律神経の乱れは、身体の免疫力を著しく低下させます。免疫力が下がると、お口の中で普段はおとなしくしている「歯周病菌」や「むし歯菌」が急激に活性化します。これにより、歯ぐきが腫れる、出血する、過去に治療した歯がうずくといった症状が出やすくなります。脱水傾向の継続による「唾液」の減少9月に入っても日中の気温が高い日は多く、自覚のないまま軽度の脱水状態に陥っている方が少なくありません。体内の水分が不足すると、天然の抗菌薬である「唾液」の分泌量が減少します。唾液には、お口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」や、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」、酸に傾いた口腔内を中和する「緩衝(かんしょう)作用」があります。唾液が減って口の中が乾くと、細菌が繁殖しやすい絶好の環境が整ってしまうのです。夏バテによる「食生活の乱れ」のツケ夏の間、冷たい麺類、アイスクリーム、スポーツドリンク、炭酸飲料などを頻繁に口にしていなかったでしょうか。これらに含まれる糖分や酸は、歯の表面(エナメル質)を溶かす原因になります。
夏に受けたダメージが、9月になって「しみる」「痛む」といったむし歯の症状として表面化してくるのです。
9月を乗り切るためのセルフケア崩れがちな9月の口腔内環境を守るため、日々のブラッシングと生活習慣に以下のポイントを取り入れましょう。
「唾液腺マッサージ」で分泌を促す唾液の量を増やすため、耳の下(耳下腺)、顎の骨の内側の柔らかい部分(顎下線・舌下腺)を指先で優しくもむ「唾液腺マッサージ」が効果的です。食事の前に行うと、消化を助けるだけでなく、お口の自浄作用も高まります。「水分補給」の質を見直すこまめな水分補給は必須ですが、飲む「種類」に注意が必要です。
スポーツドリンクや乳酸菌飲料には多くの砂糖と酸が含まれているため、日常的な水分補給は「水」または「麦茶」にしましょう。緑茶やウーロン茶は、含まれるカフェインの利尿作用により逆にお口が乾きやすくなる場合があるため、飲みすぎには注意します。
就寝前の「丁寧なケア」とフッ素の活用就寝中は一日の中で最も唾液の分泌量が減り、細菌が爆発的に増殖します。そのため、寝る前の歯磨きは最も重要です。歯ブラシだけでなく、歯と歯の間のプラーク(歯垢)を落とす「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を必ず併用してください。また、高濃度フッ素(1450ppmF)配合の歯磨き粉を使用し、すすぎは少量の水で1回に留めることで、傷んだ歯の再石灰化を促進できます。
プロケアでリセットを9月は、夏に溜まったお口のダメージをリセットする絶好のタイミングです。セルフケアだけで落としきれない頑固なバイオフィルム(細菌の塊)や歯石は、歯科医院でのプロフェッショナルケア(PMTC)でしか除去できません。「なんとなく調子が悪い」と感じたら放置せず、かかりつけの歯科医院を受診しましょう。お口の環境を整え、健康で美味しい「食欲の秋」を迎えましょう。💡

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